人外愛流のお話<羨望4>
まぁ、なんというかー成り行きで、だ。
わたしとシュウは結婚、というやつをしていた。
申し込まれた時は達の悪い嘘かと思ったが、どうやら本気らしく。
断る理由もなく・・・といった感じだ。
わたしはというと、第一子を身籠っていた。
“悪魔”といわれているわたしと、変わり者だが人間のシュウ。
その間の子はどんな苦しみと悲しみが待っているのだろう。
どれだけの迫害と悪意を受けなければいけないのだろう。
それだけで心は痛んだ。
生まれたのは可愛い女の子。
アーリエルブと名付け、「アリエ」と呼んで可愛がった。
それからまた二年後。
二人目の子を身籠った。
一人目の女の子、アリエは今のところ、悪魔との混血だと知られずにいる。
二人目の子はどうだろう。
不安だった。
しばらくして元気な男の子が生まれた。
シークリウと名付け、「シウ」と呼んで可愛がった。
どちらも可愛いわたしの子。
大事な大事なわたしの子。
二人がこのまま何事もなく育ってくれることを願った。
To Be Continued...