一人ぼっちの巡の話。<盲目4>
車の中でお姉ちゃんがはしゃいでた。
僕はそれらしく相槌をうっていたのを覚えている。
お姉ちゃんが見たいと言った場所に車を止めて、綺麗だね、なんて会話していたら。
足元が崩れ落ちた。
落ちる。
オチル墜ちる堕ちるおチル。
そして、水。
口の中に入ってきた。しょっぱい。
苦しい。意識が遠のく。
僕死ぬのかな。
それはそれでいいや。
諦めたその時。
体が引っ張られる。
気づいたら陸に僕はいた。
そして、お姉ちゃんは今までで一番優しい笑顔で・・・
沈んだ。
To Be Continued...