一人ぼっちの巡の話。<盲目>
「僕のこと、見えてるくせにーー。」
「ーッ!!!?」
子供の頃の夢で目が覚めた。
目覚めも気分も最悪だ。
一番思い出したくない思い出。
それは悪夢として何度も、何度も、何度も。
僕を苦しめる。
「はぁ・・・。」
最悪な気分だが、それを取り繕いいつもの微笑みを貼り付ける。
僕は、理想の僕じゃなきゃいけないんだ。
ー僕は、理想的な僕だ。
脅迫めいたいつもの暗示をかけて、部屋を出た。
僕の愛すべき憎らしいお姉ちゃんに笑いかける。
「おはよう、お姉ちゃん。」
To Be Continued...